【中学受験】創立80年なのに新設中学校とは?
【中学受験】創立80年なのに新設中学校とは?
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今津です。
大阪・十三で書いています。
2026年4月に都内で私立中ができるのをご存じでしょうか。
少し取り上げてみたいと思います。
【創立80年を超える学校が中学校を開設】
その学校とは、羽田国際中学校です。
羽田国際高校がすでに存在しており、実は2025年に中学校もオープンする予定だったのが、いろんな事情で2026年に延期になったようです。
実はこの学校、もともと1941年創立の蒲田女子高校でした。それがグローバルキャリア教育の充実化や新校舎の建設、男女共学への変更などを次々と行ってきたということです。
男女比において女子が多めになるケースが元女子校ではよくあることですが、高校入試において2025年度入試では共学化2期目にも関わらず、男女はほぼ同数になりました。
学校の所在地は京急空港線糀谷駅から徒歩数分のところにありますので、本当に羽田空港のおひざ元に存在します。
【他では見ない教育内容】
このブログを発信している今の時点で中学がどのようなコース設定なのかは見えないのですが、高校のコース体系自体は特別進学コースや総合進学コースなど、他でもよく見かけるコース設定のようです。
あとは幼児教育コースが特徴的かもしれません。
これは、設置者である学校法人簡野学園が保育専門学校を持っていて、付属保育園をいくつも設置しているなど、幼児教育にとても精通しているという理由があると思います。
ところが、学校全体的な教育プログラムはとても興味深いものがあります。
例えばWINGSプログラム。
いろんな経験や課題解決型の学習をしていくプログラムなのですが、ワタクシがおもしろいなと思ったのは「HANEDA留学」です。
なんや、留学かいな…
と一瞬思ったわけなんですが、よくあるものとは少し違うようです。
羽田空港のお膝元という立地を活用して、日本に旅行中の海外の生徒のみなさんを学校に招き、羽田国際の生徒たちが企画・運営する日本文化体験を実施するという取り組みを行うようです。
この取り組みを行うことで、日本に来た海外の生徒たちの国の文化を知り、日本文化を紹介するために学ぶことで自分の国の文化を知ることもできます。
また、実際に英語を使ってコミュニケーションを取ることで語学力がアップしますし、この取り組みを行う際にうまくいかなかったことも出てきます。
それをいわゆるPDCAをグルグルまわしてどんどん良くしていくことをします。その中で学べることはたくさんあります。
とてもおもしろそうな取り組みですし、どの学校でもできることではありません。
まさに羽田という地の利をうまく活かした教育活動です。
また、羽田空港に一番近い私立学校として、JALやANAとの教育連携を行っています。
ワタクシ、東京と大阪の行き来は主に飛行機を使っていますので、CAさんの動きやおもてなしの行動を実際によく見ています。(CAさんは男性も少なからずいて、何度も見たことがあります)
乗客として見ていると、彼らは通常ジュースを配ったり機内アナウンスをする程度しか仕事をしていないように見受けます。しかし、本当の仕事はこれだけではありません。
異常事態が発生したときに乗客の命を守ることが彼らの最もメインの仕事です。
何かの本を読んだときにそのことを知り、ひどく感銘を受けたことがあります。
2024年1月はじめに起きた羽田空港でのJAL機と自衛隊機の事故で、JAL機側は1人の死者も出さなかったのですが、間違いなくあれは機内のCAさんが全員優秀で機転の利く人たちだったということです。
また、機内にいる乗客に何か注意をしなくてはならないときも、とても丁寧で気遣いあふれる言い方で接しています。
これもよく見かける光景です。そんな言い方があるのかといつも感心してしまいます。
日本語が通じない乗客にはとても丁寧な英語で接客をこなしています。
そういった人たちから直接授業を受けられますので、いろんなことを学べるはずです。
【「国際」と名前をつけて共学化をした学校が他にも】
このように、もともと蒲田女子高校だったのを羽田国際高校と改名しリニューアルを行ったわけですが、他にもそのようが学校が存在します。
2015年に世田谷区にある戸板女子中学。高校が「三田国際学園中学・高校」へと改名しました。改名と同時に男女共学化を行い、国際色豊かな教育を行っています。
三田国際は国内の大学はもちろんですが、2024年には海外の大学へ121名も輩出しています。
2025年には三田国際から三田国際科学学園中学・高校と名称をさらに変更しました。
また、2018年に横浜の法政大学女子高校は「法政大学国際高校」と改名しています。
法政大学国際は名実ともに語学教育や海外研修を充実させていて、2015年度から19年度にかけて文科省のSGH(スーパーグローバルハイスクール)に指定されていました。(残念なことに法政大学国際は中学がありません)
さらに、2023年には三田にある東京女子学園が「芝国際中学・高校」へと改名しました。
同じように共学化・グローバル化を図っています。
【羽田国際中学は狙い目か、否か】
現在のところ羽田国際中学校の入試はまだ行われていません。
高校の入試レベルを見ている限りは、「中堅校」のレベルだと思われます。
しかし、このあとどんどんと入試レベルが上がってきたり、学校の魅力が増したり、集まる生徒たちにすごい子が増えたりすることは十分に考えられます。
というのも、伝統校で昔は難関校だったところが今現在はそうでもなくなっていたり、昔は中堅校だったのが今は難関校の一つに食い込んでいることはよくあるケースだからです。
渋谷教育学園渋谷はその一例です。
関西でいえば開明中学・高校も昔は大阪貿易学院高校でしたが、そのときと比べると今は完全に別の学校です。
関西では大学の系列に加わって天と地ぐらいレベルが変わった学校がいくつもあります。
一例を言うと、立命館宇治です。
宇治高時代は正直ひどい学校でしたw
今は難関校です。別の学校です。
昔はアレだったけど、今はすごいんです的な学校に共通して言えること。
実は国際化でもなく、大学系列化だけでもないです。
ワタクシは、現場にいる先生たちと学校経営陣が「学校の大変革に燃えている」かどうかだと考えています。
先生と経営陣や管理職が一枚岩となって、必死になって大改革をやり遂げるぞとなっている学校は、改革が大成功して学校が良くなっています。
結果として、レベルもグイグイ上がっていますし、競争倍率もだんだん高くなっています。
それにつられるかのごとく、生徒さんたちもメラメラと燃えています。
素敵な6年間を過ごしているに違いありません。
ところが、経営陣や管理職は燃えているけど、現場のセンセーたちがシラッとした感じで「一枚岩」感を感じられない学校は、名前は変わったけど中身は昔のまま。
この場合はホンマに残念でしかありません。
羽田国際中学が、ぜひ前者であってほしいと願っています。
一枚岩かどうかをチェックする場が皆さまにあります。
◆羽田国際中学校 キックオフミーティング(プレ説明会)
日時:2025年4月19日(土)14:00~15:30
会場:羽田国際高等学校(東京都大田区本羽田1-4-1)
対象:新小学6年生・保護者
参加費:無料
申込方法:羽田国際中学校のWebサイトより
ということで、ぜひ一度どんなものかチェックしてみてください。
第1回学校説明会は2025年6月14日に開催予定のようです。
もし出向いたよ、という方はワタクシまでメッセージ等いただければとても嬉しいです。
あ。ワタクシ、羽田国際から1円ももらっていませんので。。
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