中学受験の塾選びと塾代|大手塾の増益予想と倒産増から考える判断基準

query_builder 2026/10/28
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中学受験の塾選びと塾代|大手塾の増益予想と倒産増から考える判断基準

中学受験の塾選びでは、合格実績や月謝だけで判断してよいのか、迷うこともあるのではないでしょうか。この記事で確認したいのは、年間の費用、つまずいたときの対応、そして契約条件という三つの視点です。最近の大手塾の業績予想と、学習塾の倒産調査を手がかりに、わが子に合う塾の見極め方を考えます。

…ということで

中学受験の国語・読解力指導を専門とする塾「パワー読解®」代表の今津大輔です。

東京・新宿(代々木)、大阪・十三の教室と、オンライン(Zoom)で指導しています。今回は大阪・十三で書いています。


https://osaka-sokudoku.jp/


大手塾が増益なのに、塾の倒産はなぜ増えているのか


早稲田アカデミーは2026年10月26日、2027年3月期の通期業績予想を上方修正しました。営業利益は前期比20.5%増の47億7,000万円を見込んでいます(株探ニュース)。会社が理由として挙げているのは、塾生数が計画を上回ったこと、夏期合宿や夏期集中特訓の集客が好調だったこと、1校舎あたりの塾生数が増えて業務が効率化したことです。

一方、帝国データバンクの調査では、2025年に発生した学習塾の倒産(負債1,000万円以上の法的整理)は46件で、前年の40件を上回り過去最多を更新しました(2025年12月26日までの速報値、ITmedia)。倒産した塾の約9割は、資本金1,000万円未満の小規模経営です。さらに2024年度の業績を見ると、売上高50億円以上の大手塾では93.9%が黒字だったのに対し、売上高5億円未満の中小塾では約4割が赤字でした。

つまり、塾業界全体が好調なのではなく、規模によって収益状況に差が見られる、ということです。この差は、そのまま「どの塾を選ぶか」という保護者の判断にも関わってきます。

このニュースを、塾選びにどう生かすのか


まず誤解しないでおきたいのは、「大手だから安心」「小さい塾は危ない」と短絡的には考えられない、ということです。塾の経営状況と、わが子が実際に受けられる指導は、別の問題だからです。ここからは、塾代、指導、契約の三つの面から、保護者が確認しておきたい視点を整理します。

中学受験の塾代は、月謝ではなく年間総額で比べる
大手塾の増益の内訳には、通常授業に加えて、季節講習やオプション講座の収益も含まれています。塾代を比べるとき、月謝だけを見ていては、実際の家計への負担をつかみにくいのが実際です。

だからこそ、春期・夏期・冬期の講習費や、志望校別講座の費用、模試代、教材費、合宿費までを含めた年間の総額を、学年ごとに確認しておきたいところです。

面談では、まず「通常授業と必須の講習だけで、年間ではどのくらいかかりますか」と聞いてみるのがよいでしょう。次に「この講座は必須ですか、任意ですか」と聞けば、選ばなくてよいものまで申し込んでしまうリスクを減らせます。さらに「次の学年になると費用はどう変わりますか」と聞いておくと、学年が上がるほど支出が増える時期の計画も立てやすくなります。

「生徒が増えた」が、わが子にとって良いとは限らない


1校舎あたりの塾生数が増えると、塾の経営は効率化します。ただし、これは校舎全体の生徒数の話であって、わが子が通うクラスの人数が増えたとは限りません。クラス数や講師の配置がどうなっているかは、別途確認する必要があります。

それでも気になるのは、先生一人が見る生徒の人数です。体験授業や面談の機会があれば、分からない問題を質問できる時間が実際にあるかを確認してみてください。宿題ができなかったときに、何を優先すべきか相談できるのかも聞いておきたい点です。面談で、点数だけでなく間違い方まで話を聞いてもらえるかどうかは、入塾後に「聞いていたのと違う」という感覚を減らすための重要なチェックです。

小さな塾を選ぶなら、指導の中身と契約条件を分けて確認する


倒産した塾の約9割が小規模経営というデータは、小さい塾がすべて危ないという意味ではありません。指導のきめ細かさは、規模だけでなく、実際の指導体制を確認して判断しましょう。

一方で、経営が厳しい塾が増えているのも事実なので、入塾前に確認したいのは契約面です。講習費などを何か月分もまとめて前払いする場合、退塾時や授業が継続できなくなったときの返金がどうなるのかは、あらかじめ書面で確認しておくと安心です。担当の先生が休んだ場合に授業がどう対応されるのかも、入塾前に聞いておいて損のない質問です。これらは小規模塾に限らず、どんな塾でも通用する確認です。

「大手か、個人塾か」ではなく、役割分担で考える


ここまで読むと、結局どちらを選べばよいのかと感じるかもしれません。しかし、塾選びの軸は塾の種類ではなく、わが子に何が足りていないかです。

大手塾には、カリキュラム、テスト、入試情報という強みがあります。ただ、大人数の授業では、一人ひとりがどこでつまずいているかまでは見きれないことがあります。特に国語はそうなりやすい科目です。授業は分かったと言うのに、初見の文章になると点が取れない。根拠の場所は分かるのに、記述にまとめられない。解き直しが答えを写すだけになっている。こうした悩みは、テストの点数だけでは原因が見えにくく、授業を増やしても解決しないことがあります。

だからこそ、大手塾をメインにしながら、苦手な部分だけを家庭での復習や別の指導で補う。この「役割分担」の発想が、これからの塾選びではますます大事になります。

国語が伸びないときは、まず解き直しの中身を見る


国語の成績が伸びないとき、授業を増やす前に一度見てほしいのが、テスト後の解き直しです。お子さんが答えを赤で写して終わらせていないか。解説を読んで「分かった」のまま、次の問題へ進んでいないか。こうした様子は、成績が伸びない原因を考える手がかりになります。

見直すときは、テストが返ってきたら、まず「この問題は何を聞いていたのか」と聞いてみてください。次に「自分は本文のどこを根拠に答えたのか」をたずねます。最後に「正解と自分の答えは、どこが違っていたのか」を振り返らせてみましょう。答えられない部分があれば、そこがまさに次の面談で相談すべき内容です。「国語が苦手です」と伝えるより、「根拠は見つけられるのに、記述に必要な内容が抜けます」と言えるほうが、相談はずっと具体的になります。

まとめ


塾選びで大切なのは、ニュースの印象ではなく、わが子に必要な支援と家庭の負担を具体的に確かめることです。塾を変えるか、授業を増やすかを決める前に、今の学習で何に困っているのかを整理してみてください。

国語の解き直しの進め方を、さらに考えたい方へ


授業や教材を増やす前に、まずは今ある答案の見直し方を整理してみませんか。国語の学習についてさらに考えたい方は、こちらの関連記事もご覧ください。


https://note.com/jusoosaka/n/nf791b717bbfe


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